バイアグラの発売から20

 

 

 2019年は、シルデナフィル(先発品の商品名は「バイアグラ」)が日本で製造・販売されて20年となります。発売時のいきさつは、Wikipediaシルデナフィルの項目に、詳しく書いてあります。

 

日本では、アメリカ合衆国での(バイアグラの)市販から間もない19986月頃より、狭心症を患ってニトログリセリンなどの硝酸エステル薬を服用している者(主に高齢者)が、個人輸入で入手して性行為を行った直後に、心停止に陥り死亡する事例が数件発生した。

 

このため、医薬品の安全性を図るべく、医師の診断・処方箋が必要となる医療用医薬品(現・処方箋医薬品)として正規販売する運びとなり、厚生省は併用禁忌による副作用死(薬害)抑止の観点もあり、日本国内での臨床試験を実施せず、アメリカ合衆国の承認データを用いるスピード審査を敢行し、1999年(平成11年)125日に製造承認、323日よりファイザーから医療機関向けに販売された。

 

 2019年になって、華原朋美さんが、出産間近であることを公表しました。

44歳・華原朋美、妊娠6か月…お相手は外資系企業勤務の一般男性

 

 このことと、「バイアグラ」と、何の関係があるのか?

 

 

 華原朋美さんの代表曲は、「I'm proud(アイム・プラウド)」です。1996年に、発売されました。プロデューサーは、小室哲哉さんです。同年415日付のオリコンシングルチャートでは、小室哲哉さんの作品(「Im proudを含む)が、1位から5位を独占しました(Wikipediの「1996年の音楽」による)。

 

 この年(1996年)の日本新語・流行語大賞のひとつが、「援助交際」です。受賞者は、「援助交際―女子中高生の危険な放課後」の著書があるルポライターの黒沼克史さんでした。

 「援助交際」という美名(?)のもとに売春をする少女たちが、一部の特殊な人とは言えないところに、この問題の深刻さがあります。家出をした少女や、ホームレスの少女が、その日の生活費を稼ぐために売春をする場合とは、事情が異なるはずです。彼女たちが、お金だけのために売春をしているとは思えません。結論を先に言えば、孤独に悩んでいるのです。

 日本社会は、「絆」や、「協調性」を大事にしてきました。その結果、「独りでは精神的に弱い」、「他人とつながっていないと淋しい」、「他人から求められていないと不安」という人間が多くなったように見受けられます。ただし、身体(からだ)だけが人から求められても、意味はないのですが…。

 

 

 これからの日本人に必要なのは「自立」だと、私は思います。「絆」を断ち切って、自立することです。他人からは必要とされなくても、自分に対して誇りをもつことです。そして、自分自身に対する誇りが、Im Proud(アイム・プラウド)」という言葉の本来の意味です。

 

         バイアグラ

      小室哲也作曲 上西清作詞 原作は華原朋美による「I’m proud」

 

老人 くじけそうな姿 窓に映して あてもなく歩いた 人知れずため息つく

 バイアグラ 壊れそうで崩れそな老体を蘇らせるクスリ いつも捜し続けてた

 どうしてこんなに年を いつしか重ねてしまってた? 村中でいる場所なんてどこにもない 体中から老いがこぼれていた

 人ごみをすりぬける コギャルが誘いの手を引く 援助交際増えてゆく 体がもたなくなってた

 年とってから 回春してみられることなど できなさそうで できそな気がしてたから生きてた

 バイアグラ 届きそうでつかめない干し柿の 甘く切ないこと 夜中思い浮かべてた

 ひとつふたつ重ねゆく 年の功を数えていた 村中でいる場所なんてどこにもない 体中から老いがこぼれていた

 目的を果たしても 心臓麻痺した人もいた 滅茶苦茶に飲み過ぎて 息切れ 動悸 不整脈 もっている人 もっている私も同じだ 忘れないでね 年食ったて私は負けない

 老人 壊れそうで崩れそな老体を蘇らせるクスリ いつも捜し続けてた

 バイアグラ いつからか自分を誇れるようになってきたのはきっと クスリを飲んだ夜から 声にならなくても 想いが時には伝わらなくても 笑顔も泣き顔もすべてみんな すべては薬の効き目次第よ バイアグラ

 

原作の歌詞

http://j-lyric.net/artist/a00047e/l007024.html

http://www.kasi-time.com/item-3272.html

http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=k-150722-148

https://utaten.com/lyric/%E8%8F%AF%E5%8E%9F%E6%9C%8B%E7%BE%8E/I%27m+proud/

 

 

                                   <2019年5月5日公開>